ご先祖の専門家「ご先祖セラピー™」提唱者・開発者

DESTINYコミュニティ主宰/ご先祖カルテ 監修

芸能活動や銀座クラブ勤務を経て、不動産投資や事業運営の経験を重ねながら、「無意識に継承されたものを自覚し、選びなおす」ための道を切り拓く。

これまで16年以上1,000名超の経営者・富裕層の相談に対応し、家系に流れる感情・記憶・価値観のパターンを可視化し、「いのちの器」を整える独自のアプローチ「ご先祖セラピー™」を体系化。

産土旅・家系図作成・21日詣りなど独自のメソッドを通じて、目には見えない家系の構造に深く働きかける実践を確立。その中核メソッドとして「ご先祖カルテ」を監修・開発。

現在はDESTINYコミュニティを主宰し、「いのちの器を整える力」を次世代へ継承する「ご先祖セラピスト養成講座」を開講。

執筆者 紹介

大塚佳織
オキタ・プランニング株式会社 代表取締役

企業理念

自分の運命を愛するすべての人が、

より自分らしく幸福に生きるために、 

私たちの信じる『素敵なスピリチュアル』を提案すること

ご挨拶

はじめまして。大塚佳織と申します。

シングルマザーとして家業の不動産投資を引き継ぎ、事業を切り盛りしながら、相談業に携わって16年。

これまでに1,000名を超える経営者や富裕層の方々の声を伺ってきました。

今でこそ「ご先祖セラピー」の提唱者として活動していますが、私自身の歩みは決して順風満帆ではありませんでした。

家族のトラブルに巻き込まれ、背負いきれないほどの借金や介護、相続の問題。

信じていた人に裏切られ、シングルマザーとして孤独に立ち尽くした日もありました。

それでも私が「逆境に強かった」からここにいるのではありません。

むしろ、ちゃんと傷つき、ちゃんと泣き、絶望に向き合ってきたからこそ、いまの私があります。

その中で私が選んできたのは、いつも「リスク」ではなく「可能性」でした。

守るものがあっても、限界を決めずに、未来に残された可能性を信じる。

そうして歩む中で気づいたのです。

人は自分ひとりの力だけで生きているのではなく、ご先祖から託された祈りや痛みもまた、静かに私たちを形づくっているのだと。

だから私は、ご先祖から受け継いだものを整え、次の世代へ手渡す「いのちの器」として生きていこうと決めました。

ご先祖セラピーとは、まさにその営みを誰もが実践できるよう体系化したものです。

これから綴る物語は、私個人の記録であると同時に、あなた自身の「どこから来て、どこへ向かい、どんな祈りを未来に残していくのか」を考える、ひとつのきっかけになればと願っています。

「家族を恨んでしまう気持ちが消えない」そう感じたことはありませんか。

いくら時間が経っても、頭では「もう気にしない」と言い聞かせても、心のどこかでモヤモヤが疼く。

そんな想いを抱えながら、私も生きてきました。

ある日、ふと4歳の息子に軽い気持ちでこぼしたことがあります。

「ほんと、あのときはむかついたんだよね」

深刻な話ではなく、ただ胸の中の小さなトゲを抜くような感覚でした。

すると息子は、しばらく黙ってからこう言いました。

「お母さんが苦しかったのは、おじいちゃんも苦しかったからなんだね」

その一言に、私は言葉を失いました。

子どもの口から出たとは思えないほど、まっすぐで核心を突いた言葉。

胸の奥に積もっていたわだかまりが、ふっとほどけていくのを感じたのです。

その瞬間に気づきました。「私が抱えてきた痛みは、私だけのものではなかったのだ」と。

ご先祖の未完の祈りや想いが、世代を超えて私の中に流れ込んでいた。

そして、その祈りを受けとめ直すことが、私自身を癒すことにつながっていく。

ご先祖セラピーは、そんな小さな気づきから始まりました。

世界の奥にある「満たされなさ」

私がご先祖セラピーにたどり着くまでの道には、いくつもの「世界」がありました。

芸能の世界。そして、銀座の世界です。

芸能の世界は華やかなライトに照らされ、拍手と笑顔に包まれる場面。

一見すると羨ましいほど輝かしい世界でした。けれどその裏で、人知れず涙を流す人を何度も見てきました。

評価を得るために必死に努力を重ね、それでも満たされず、やがて疲れ果ててしまう。

拍手と孤独が隣り合わせに存在していたのです。

「どうしてこんなに頑張っているのに、報われないんだろう」

その問いは、他人の姿を通してだけでなく、自分自身の胸の奥にも芽生えていました。

やがて私は銀座のクラブで働くようになりました。豪華なシャンデリア、流れるシャンパン、笑い声。

けれどその中心にいる人たちほど、深い孤独を抱えていることを知りました。

大きな成功を手にした人であっても、語るのは事業の不安や家族との確執。誰にも言えない寂しさをグラスに隠しながら、夜は更けていきます。

「人はなぜ、幸せのすぐそばにいながら、これほどまでに不安を抱えてしまうのだろう」

その問いは、芸能の世界でも、銀座の世界でも、変わらず私の前に立ち現れていました。

華やかさの裏にある「満たされなさ」。

それは他人の姿であると同時に、私自身の姿でもありました。

誰もが心の奥に、言葉にならない空洞を抱えている。

その事実に気づいたことが、ご先祖セラピーへと向かう私の原点となったのです。

芸能や銀座の世界を離れたあと、私は不動産投資や事業に力を注ぐようになりました。

表の華やかさではなく、堅実な経済的基盤を築きたい――そう思ったからです。

努力は実を結び、資産は増え、生活は安定していきました。

「これでやっと幸せになれるはず」

心のどこかでそう信じていました。

けれど、不思議なことに、心の奥の空洞は埋まりませんでした。

成功しても消えない虚しさ。契約が成立しても、喜びは一瞬。

通帳の数字が増えても、次の不安がすぐにやってきました。

「もっと稼がなければ」

「これが崩れたらどうしよう」

手に入れれば入れるほど、心は落ち着くどころか、ますます揺れ動いていく。

芸能の世界でも銀座の世界でも見てきた「満たされなさ」は、結局私自身の中にも息づいていたのです。

報われない努力の正体

「なぜ、こんなに努力しても満たされないのだろう」

「なぜ、同じ壁に何度もぶつかるのだろう」

そう問い続ける中で、私は耳にした父の過去に思い至りました。

芸術の道に進むはずだった父が、「お金がないから」という理由で夢を諦めたという話。

その一言が父の人生を変え、そして私の中にも「報われない努力」という感覚を刻み込んでいたのです。

「これは私だけの問題ではない」

そう気づいたとき、私は自分の努力の奥に、ご先祖から受け継いだ痛みがあることを感じ始めました。

父の痛みに触れた頃、私はふとしたきっかけで4歳の息子に過去の出来事をこぼしました。

「ほんと、あのときはむかついたんだよね」

深刻な話ではなく、軽い調子で口にしただけでした。

すると息子は、しばらく黙ってからこう言ったのです。

「お母さんが苦しかったのは、おじいちゃんも苦しかったからなんだね」

その言葉に、私は息をのみました。子どもの口から出たとは思えないほど、核心を突いた言葉。

その瞬間、胸の奥に積もっていたわだかまりがふっとほどけていきました。

「私が抱えてきた痛みは、決して私ひとりのものではなかった。」

父が抱えた挫折。

母が流した涙。

祖父母が語らなかった後悔。

それらが静かにいのちの器に積もり、世代を超えて今の私に流れ込んでいたのです。

ご先祖は崇めるものではなく、見つめ直すもの

ご先祖は完璧な存在ではありません。

迷い、失敗し、痛みを抱えながらも、それでも「次のいのち」に何かを託そうとした人たちです。

だから、ご先祖は崇める対象ではなく、見つめ直す対象なのです。

語られなかった祈りに触れ、ねぎらうことで、私たち自身の「いま」が整っていく。

それは過去を振り返るのではなく、未来を整える営みでした。

ご先祖セラピーの芽生え

息子の言葉をきっかけに、「痛みを世代を超えて祈り直す」という視点が生まれました。

「無理に許す必要はない。消えない恨みも、そのまま器に受けとめて未来へ手渡せばいい。」

息子の言葉をきっかけに、私は「痛みは世代を超えて受け継がれる」という事実を強く意識するようになりました。

すると不思議なことに、相談に訪れる人々の悩みの奥にも、同じような流れが見えてきたのです。

「事業を成功させても、数年後には必ず崩れてしまう」

「父をどうしても許せず、心が苦しい」

「代々、同じ年齢で病に倒れる」

領域は違っても、そこには必ず「繰り返しの構造」がありました。

努力や意思の問題では説明できないパターン。

私はそれを「家系に積もった祈りと痛みの流れ」として理解するようになったのです。

ご先祖セラピーが形になるまで

気づきを重ねていくうちに、私は自然といくつかの方法を編み出していました。

家系の出来事を整理すると、同じような不運や挫折が代を超えて繰り返されていることが見えてきたのです。これを 「ご先祖カルテ」 と呼ぶようになりました。

21日間、毎日祈りと書くことを続けていくと、不思議と心が軽くなり、無意識に刻まれた思い込みが緩んでいくことを体感した 「21日詣り」 。

さらに、ご先祖が生きた土地を訪ねると、「私はひとりではない」という安心感が身体に広がっていきました。この体験を 「産土旅」 と呼ぶようになりました。

そして最後に、「なぜ私はこの家系に生まれたのか」という問いを受けとめるために編み出したのが、 「いのちの器占い」 です。未来を当てるのではなく、器のテーマを理解するための占い。

自分の役割や使命を言葉にすることで、深い肯定感が生まれていきました。

こうして生まれた営みを、私は「ご先祖セラピー」と名づけました。

それは供養でもなく、未来を占うものでもありません。

ご先祖セラピーとは、「いまを整える」ための営み。

過去と未来をつなぎ直し、いのちの流れを澄ませるための実践です。

その中心にあるのが、「いのちの器」 という考え方です。

器の底には、ご先祖の語られなかった想いや祈りが静かに積もっています。

器を整えることで、ようやく本当に受け取りたかった幸せや豊かさが注がれていくのです。

ご先祖セラピーは、私自身を変えてくれました。

けれど本当にその力を実感したのは、クライアントの変化を目の当たりにしたときです。

父を許せなかった女性

ある女性は、幼いころから父への恨みを抱えて生きてきました。

厳しくされ、夢を応援してもらえなかった痛みが消えなかったのです。

カルテをたどると、その父自身もまた「夢を諦めさせられた痛み」を抱えていたことがわかりました。

しかも、それはさらに前の世代から続いてきた繰り返しでした。

「私の恨みは、父だけのものじゃなかったんだ」

その気づきに触れたとき、彼女の表情はふっとやわらぎました。

完全に許せたわけではありません。

けれど「私だけが不幸だったのではない」と思えた瞬間、心に光が差したのです。

事業が繰り返し崩れる経営者

別の男性は、事業を立ち上げても必ず数年後に大きな損失を抱えることに悩んでいました。

カルテを整理すると、祖父も父も同じタイミングで事業が傾いていたことがわかりました。

21日詣りを実践するうちに、彼は「働くことは一族を犠牲にする」という無意識の思い込みを手放していきました。

やがて「家族を守りながら事業を続ける」という新しい形を選び直し、安定した経営へと舵を切ることができたのです。

健康に悩まされ続けた家族

あるご家族では、代々同じ年齢で重い病気を患う人が続いていました。

「呪われているのではないか」とまで思われていたのです。

産土旅でご先祖の眠る土地を訪ねたとき、彼女は涙を流しました。

「みんな、必死に生きていただけなんだ」

風や匂いが身体に「つながっている安心感」を思い出させてくれたのです。

それ以降、彼女の生活習慣は自然と変わり、体調も安定していきました。

「私はひとりで病と戦っているのではない」という感覚が、身体を支える力になったのです。

変化の本質

どの物語にも共通するのは、「問題を個人のせいにしなくなった」ということ。

自分が弱いのでも、運が悪いのでもない。

ご先祖の祈りと痛みを見つめ直したとき、人は初めて自由に選び直せるのです。

ご先祖セラピーがもたらすのは、奇跡ではなく「流れの再設計」。

いのちの器を整えたとき、人生の現実は静かに、しかし確実に変わっていくのです。

時代の必然としてのご先祖セラピー

ご先祖セラピーは、私個人の体験から始まりました。

しかし今振り返ると、それは単なる個人の気づきを超えて、「時代が求めていたもの」だったと感じます。

かつて日本人にとって「家族」や「血縁」は、戸籍という制度の中で厳密に定義されていました。

誰がどの家に属するのか、誰と誰が親子なのか…。それは紙の上で明確に線引きされていたのです。

けれど、時代が進むにつれて、その枠組みは大きく揺らぎ始めました。

結婚の多様化、事実婚やシングルの増加、国際結婚、養子縁組、同性婚の議論…。

「家族のかたち」は一つではなくなり、戸籍だけでは語れない関係性が広がっています。

では、この時代に「ご先祖」とは誰のことを指すのでしょうか?

血縁だけで測れるものではなくなった今、私たちは新しい「つながりの定義」を必要としています。

誰にとっても「家族」という言葉は特別です。

温かさや安心を思い出させる人もいれば、重苦しさや痛みを想起する人もいるでしょう。

かつては「家族=安心の場所」だったかもしれません。

けれど今や、家族が一番の苦しみの原因になっている人も少なくありません。

そんな時代だからこそ、「ご先祖」という視点は必要不可欠です。

父や母を直接責めるのではなく、そのさらに前から続いてきた流れに目を向ける。

個人の責任に矮小化せず、家族を一つの「物語」として見直すことで、私たちは初めて自由になれるのです。

現代はVUCAやBANIと呼ばれるように、先の見えない時代です。

社会は不安定で、明日のことさえ予測できない。

そんなとき、人は無意識に「自分の根拠」を探します。

「私はどこから来たのか」

「私の存在は何に支えられているのか」

その答えの一つが、ご先祖とのつながりです。

それは宗教や制度に縛られない、もっと素朴で、人間らしい拠りどころ。

祈りを特別な儀式から日常の習慣へと戻す営みは、今の時代にこそ必要とされているのです。

ご先祖セラピーは、過去に閉じ込められるためのものではありません。

むしろ、未来を切り開くための「新しい家族観」を提示するものです。

血縁を超え、制度を超え、「祈りとつながり」で人を結び直す。

それは、多様化する時代にあって、誰もが自分の場所を見出すための普遍的な道しるべです。

だからこそ、ご先祖セラピーは時代の必然なのです。

未来への継承

ご先祖セラピーは、私自身の痛みから始まりました。

報われない努力に疲れ果て、家族へのわだかまりに苛まれ、

「どうして私ばかりが」と繰り返す想いの中で生まれた小さな気づき。

けれど、それはやがて形となり、体系となり、多くの人の人生に変化をもたらしてきました。

家族を恨んでいた人が、自分だけの不幸ではなかったと知り、心に光を取り戻す。

繰り返し失敗していた経営者が、家系の流れに気づき、新しい道を選び直す。

健康や人間関係に悩んでいた人が、つながりの中で安心を取り戻す。

それは、特別な奇跡ではありません。

ただ「いのちの器」を整えたとき、自然と流れが変わっていったのです。

今、私は「DESTINY」を主宰しています。ここは、いのちの器を整える実践を分かち合い、共に歩む人々が集う場所です。

個人の癒しを超えて、家族や次世代に祈りを手渡す。その循環を体験できる場でもあります。

さらに「ご先祖セラピスト養成講座」を開講し、未来にこの営みを継承する人材を育てています。

ご先祖セラピーは、私ひとりのものではありません。

時代の必然として生まれた営みを、次の世代へと託していくことが、私の役割だと感じています。

長いお手紙をここまで読んでくださり、ありがとうございます。

ここまで読み進めてくださったあなたにも、きっと何か響くものがあったはずです。

なぜなら、ご先祖セラピーは「特別な誰か」のためではなく、「すべての人」のためにあるからです。

誰にでも、ご先祖はいます。たとえ名前を知らなくても、思い出がなくても、その存在は、静かにあなたを支えてきました。

だから大丈夫。あなたはひとりではありません。

見えないところで、いつも祈りが寄り添っています。

どうか安心してください。

あなたの歩みも、あなたの大切な人の歩みも、ご先祖の祈りに支えられています。

そしてその祈りを、私たちはこれからも共に手渡していけるのです。

家族を恨む気持ちを抱えていてもいい。過去を忘れられなくてもいい。

その痛みを、いのちの器に受けとめ、祈り直すことができれば、それで十分なのです。

「いつも、幸せでいてほしい。」

「いつも、笑顔でいてほしい。」

だから私は、どんな時でもご先祖から託された祈りを見つめ直し未来へと手渡していきます。

あなたと、あなたの大切な人が今日も笑顔で過ごせますように。

「出会ってくれて、ありがとう」

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