私たちが生きるこの世界には、目に見える成果だけでは測れない、静かな「見えないサポート」が存在しています。ご先祖、守護霊...そして、その奥にあるハイヤーセルフや高次存在たち。

「スピリチュアルは苦手」
「いちど学んだけれど、違和感が残った」
「過去に、信じたことで傷ついたことがある」

先が見えずに迷子になった人たちにも。

初めてこの世界に触れようとする人たちにも。

このお手紙を読むうえで特別な知識や、難しいルールはいりません。

本当に大切で、必要なことは、いつも驚くほどシンプルなものです。

命の流れに耳をすますこと。
自分の中の静けさに、そっと触れること。

このお手紙では、ご先祖と守護霊、指導霊、神様などの高次存在たちとのつながりについて、命の流れをひらき、器を整えていく道のりを、一緒にたどっていきたいと思います。

【この記事でわかること】

・守護霊とご先祖、それぞれの役割と違い
・命のレイヤーを整える意味
・ご先祖と高次存在が響きあうための第一歩


なぜ今、見えないサポート」を語るのか

目に見える成果を求め続けてきた時代が、今、静かに変わりはじめています。
売上や実績、フォロワー数といった数字だけでは語れない「流れ」や「空気」を感じとり、そこに対応できる人が、むしろ成果を出しやすくなっている。

「この人と話すと、なぜか安心する」
「なぜかこのタイミングで話が来た」
「もうダメかと思ったのに、ふとしたことで持ち直した」

こうした「理屈では説明できない出来事」に共通するのは、「見えないサポート構造」です。

それは偶然ではなく、「見えない何かに守られている状態」かもしれません。
この守りには、大きく分けて「2つのレイヤー」があります。

レイヤーとは何か?

「レイヤー(layer)」とは、もともと「層」や「階層」を意味する言葉です。たとえば、画像編集ソフトでは「背景」「文字」「装飾」などの情報を別々の「レイヤー」として扱い、それぞれが重なりあって一枚の画像をつくります。

人生も同じです。私たちは、ひとつの「現実」を生きているようでいて、実は複数の「見えない背景(レイヤー)」に支えられています。この考えを説明すると

・[守護霊のレイヤー]魂の方向性や、直感・ひらめきといった「未来志向」のナビゲーションを担う層
・[ご先祖のレイヤー]感情や行動パターン、家系的な傾向といった「根っこ」の部分を支える層

どちらも目には見えませんが、日々の選択・人間関係・運気の流れに大きな影響を与えています。この2つのレイヤーを理解し、自分の中に位置づけ直すことで、人生の選択にブレない軸が生まれます。

特に、変化の激しい時代や、思い通りにいかないと感じるときほど、「見えないレイヤーがどう働いているか」を捉える感性が、次の一手を導く「差」になるのです。

守護霊とは何か?直感の源と魂のナビゲーター

「なぜかわからないけど、これを選んだ」「直感に従ったら、すべてがうまくいった」そんな不思議な経験をしたことはありますか?

私たちがふとしたひらめきに従ったとき、その背後で「静かに導いてくれている存在」がいるとしたら、それが、守護霊という存在です。

1. 守護霊とは「魂の成長」に寄り添う存在

守護霊とは、あなたの魂がこの世に生まれてくる前に「成長テーマ」を決めた際、それを一緒にサポートすると約束してくれた、いわば魂のガイドです。血縁関係があるとは限らず、「過去世で深い縁を結んだ魂」であったり「霊的な教師やマスター的存在」や「一度も人間として地上に降りたことがない高次の存在」など、多様な形で存在しています。

彼らは、いわば「地上に降りたあなたに付き添うチームメンバー」。地図を持ち、あなたが「どこに向かうべきか」を知っています。

2. 守護霊の主な役割

守護霊の役割を具体的にお伝えすると

・[方向性を示す]選択に迷うとき、直感を通して進む道を示します
・[危険を回避させる]タイミングをズラすことで事故やトラブルを避ける
・[学びのテーマに導く]出会いや出来事を通して、魂の課題と向き合わせる

たとえば、

・プレゼンで緊張していたけど、偶然隣に座った人の言葉で安心できた
・就職活動がうまくいかず悩んでいたら、たまたま参加したイベントで人生が変わった
・一度あきらめた夢が、数年後「再び開かれた扉」として戻ってきた

こうした「偶然に見える必然」の背後に、守護霊のサポートが働いていることがあります。

3. 守護霊とのつながり方

守護霊のサインは、とても静かで繊細です。気づけるかどうかは、あなたの「受信感度」にかかっています。

・直感を否定しない
・忙しさの中でも「感じる時間」をつくる
・違和感のある選択は無理に進めない

という姿勢を持つことで、守護霊からのガイドはより受け取りやすくなります。また、夢の中にヒントが現れたり、ふと目にする本や広告の言葉が心に刺さったり。その瞬間、「あ、これかも」と思える感性こそが、守護霊との接続口なのです。

4. 守護霊の声が届きにくいとき

逆に、守護霊の声が届きづらいときというのもあります。

・頭で考えすぎて、自分の本音がわからなくなっているとき
・過去の痛みやトラウマにとらわれ、自己否定が強いとき
・日常が慌ただしく、心に「静けさ」がないとき

こうした状態では、守護霊がどれだけメッセージを送っても、受け取る余白が生まれません。守護霊はあなたの「行動」を無理やり変える存在ではありません。

あくまで、「ヒント」を与え続ける、沈黙のナビゲーターです。

自分の内なる静けさを整えること。それが、守護霊との通信回線をひらく、いちばん確かな方法です。

守護霊って「神さま」なの?

結論から言えば、守護霊は神ではありません。けれど、神さまのように「あなたを見守り、導く」存在だといえます。

・神さまは、自然や宇宙、全体の秩序を司る大いなる存在。
・守護霊は、あなたという個人の魂に寄り添い、今世の学びと成長をサポートしてくれる「魂の伴走者」です。
たとえるなら、神さまは、すべてを照らす「太陽」のような存在。守護霊は、あなたのすぐ隣で、雨の日にそっと傘を差し出してくれる存在。どちらも「見えないけれど、確かにある力」ですが、その働き方と「距離感」はまったく異なります。

よくある質問 守護霊と「似ている存在」の違いって?

スピリチュアルな世界には「天使」「指導霊」「背後霊」など、守護霊と似たような言葉がたくさん出てきます。それぞれどんな違いがあるのか、整理しておきましょう。

Q1  守護霊と「天使」の違いは?

天使は、キリスト教や西洋スピリチュアリズムの中で語られる、高次の光の存在。人間の魂とは直接的な縁がないことが多く、人類全体を導く「天界の使者」のような存在です。

一方、守護霊はもっと個人的。あなたの魂の成長と密接につながり、今世の人生に具体的なサポートをしてくれます。天使が光を照らす存在」だとすれば、守護霊は「足元を照らす存在」。

Q2 守護霊と「指導霊」は同じ?

守護霊は、常にあなたとともにいて、人生を通じてあなたを見守る存在。指導霊は、特定の分野(芸術、学問、治療、ビジネスなど)であなたを導く、「専門分野のコーチ」のような存在です。護霊が「担任の先生」なら、指導霊は「教科ごとの専門の先生」。

どちらも必要なときにアクセスできる存在であり、守護霊を中心に、状況に応じて指導霊が加わることもあります

Q3 背後霊って悪いもの?

「背後霊」というと、怖いイメージを持つ人も多いかもしれません。でも本来の意味での背後霊とは、「あなたの背後にいて見守る霊的存在」のこと。守護霊、指導霊、ご先祖霊などを含んだ、総称的な表現として使われていました。
ただし、「自分の思いを成仏できずに留まっている霊」も背後に存在することがあるため、文脈によっては「未浄化の」というニュアンスで使われることもあります。だからと言って、「背後霊がすべて悪い」というわけではありません。

自分を支えている「霊的チーム」を知る

私たちは、生まれてくるときに「たったひとり」でこの世に降り立ったように見えて、実は「霊的なサポートチーム」と共にやってきています。

・常にそばにいるのが「守護霊」

・テーマ別に関わる「指導霊」

・家系の土台を支える「ご先祖」
・大きな光として見守る「天使」や「高次存在」


この構造を理解することで、「自分だけががんばらなくていい」という視点が手に入ります。

ご先祖とは何か?感情の根と行動パターンの土台

一方、ご先祖は「魂」よりももっと「体と感情」に近いところで、私たちを支えてくれている存在です。目には見えませんが、確かに私たちの血の中に生きている。

言葉にされなかった想いも、解決されなかった葛藤も、時に「繰り返される現実」となって現れます。

1. ご先祖とは、命のリレーを渡してくれた存在

私たちは、父と母、祖父母、そのまた親たちから命を受け継いで生まれてきました。ご先祖とは、まさに「この肉体をもって生まれてくるための土台」を築いてくれた存在です。

・顔つきや体質、得意不得意
・ものの考え方や言語のクセ
・恋愛観、経済観、人との距離感

これらすべてに、ご先祖からの「影響」が含まれています。

2. ご先祖が与える「感情と習慣」のレイヤー

実は、私たちの中にはっきり残っているのは、「記憶」だけではありません。

・幼いころから「なぜか自分には無理だと思ってしまう」
・恋愛や人間関係で「同じような別れ方を繰り返す」
・何かがうまくいくと「どこかで崩れる」と感じてしまう

こうした「無意識のパターン」の背後には、先祖の中で未消化だった感情や、時代的に解放できなかった想いが潜んでいることがあります。

3. ご先祖の癒し」とは何か

ご先祖は、「助けたい」「見守りたい」と願ってくれている存在です。けれど、本人たちもまた「時代の制限」の中で生き、十分に自分を表現できなかった人たちでもあります。

本当は愛されたかった、本当は自由になりたかった、本当は声を上げたかった。
その「届かなかった想い」を、今のあなたが気づき、癒すことで、家系全体の流れが変わり、あなた自身の人生にも新しい選択が訪れることがあります。

4. ご先祖とつながる具体的な方法

・産土旅(生まれ故郷をたずねる)
・家系図を作って、ルーツをたどってみる
・幼いころの写真やアルバムを見返す
・祈りや言葉を通じて「敬意」を持つ


「受け継がせてくれてありがとう」そういった気持ちを表現するだけでも、エネルギーの流れは変わります。過去を癒すことは、未来への許可証になる。それが、ご先祖とのつながりの本質です。

「守護霊とご先祖の違い」役割と影響範囲を知る

これまで見てきたように、「守護霊」と「ご先祖」はどちらも私たちを見守り、支えてくれている存在です。

けれど、その働き方・関係性・影響の領域は、大きく異なります。特に現代のように、変化のスピードが速く「自分の軸」が問われる時代では、この違いを理解しているかどうかが、「進む力」と「戻る力」をバランスよく使いこなす鍵になります。

1. 関係性の違い:魂の契約か、血のつながりか

まず大きな違いは、「どんなつながりでそばにいるか」という点です。

守護霊は、あなたの魂と「生まれる前からの約束」を交わしている存在です。
これは血縁に限らず、過去世で深い学びを共にした魂だったり、あなたの人生を見守ることを選んだ高次の存在であることもあります。
一種の「スピリチュアル契約」ともいえるもので、あなたがこの人生を「どう生きるか」というテーマに沿ってサポートしてくれます。

一方で、ご先祖は物理的に血のつながった存在。
祖父母、曾祖父母、そのまた先の代まで「あなたがこの世に肉体をもって存在するために命をつないできた人たち」です。

彼らは、あなたが「何をするか」よりも、「どう生きているか」に強く関わってきます。

2. 守る領域の違い「未来の道か、過去の土台か」

守護霊は、魂の進化を応援するナビゲーター。つまり、あなたが「今この瞬間から未来にどう向かうか」を見ています。

・ビジネスの選択、人生の転機、出会いのタイミング
・自己表現や直感的な判断力

こうした瞬間に、守護霊のガイダンスが反映されていることが多いです。「ふとした直感」が人生を大きく変える背景には、こうした存在の働きかけがあります。一方、ご先祖が見ているのは「過去からの継承と調和」。

あなたの中に流れる「無意識のコード」行動のクセ、家系のパターン、感情の反応などを通じて、「人間関係が同じように壊れる」「お金の流れがいつも止まる」「理由のわからない恐れや自己否定感がある」といった「繰り返すテーマ」に深く関与しています。


3. アプローチの違い「気づくこと」と「整えること」

守護霊からのメッセージは、とても「静か」で「繊細」です。心を澄ませないと聞こえませんし、頭で考えすぎると見失ってしまいます。日常の中でヒントを受け取るには、

・朝の静かな時間に瞑想する
・夢の中のサインをメモする
・「なんとなく感じること」に意識を向ける

といった「受信感度」が必要です。一方で、ご先祖とのつながりはもっと「肉感的」で「生活的」。

たとえば…
・ふとお墓参りに行ったら、不思議と体調が良くなった
・実家の掃除をしたら、滞っていたプロジェクトが動き出した
・家系の歴史を調べたら、人生がスムーズになった

など、生活の中に「目に見える変化」として表れやすいのが特徴です。どちらも「あなたを見守っている存在」ですが、どちらに心を向けているかによって、受け取れる情報や変化、つまり、「あなたとの響き合い」は、まったく異なります。

守護霊とのつながりは「進む力」。ご先祖とのつながりは「戻る力」。この2つをバランスよく扱える人は、「何が起きてもブレない軸」を手に入れていきます。

仕事や人間関係に表れる「見えないサポート」の影響

「頑張っているのに結果が出ない」
「人との関係にいつも同じ問題が起きる」
「チャンスが来ても、なぜかつかめない」

こうした悩みは、努力やスキルの問題だけではないことがあります。もっと深いところ。つまり、目に見えないレイヤーが整っていないために、「流れに乗れない状態」が起きている可能性があるのです。

1. 「目に見えない力」が働いているときのサイン

守護霊やご先祖という言葉を使わなくても、「流れがいい」「空気が軽い」と感じるときがあります。

「なぜか物事がスムーズに進む」「誰かが必ず助けてくれる」「選んだ道が、自分らしく感じる」これは、見えないサポートのレイヤーと、自分の在り方が「共鳴」している状態といえます。

逆に、流れが悪いときというのは「タイミングがことごとくズレる」「何をやっても手応えがない」「本音と行動が一致しない」そんな「ズレ」が続くとき。

それは、「守護霊やご先祖のエネルギーと調和していないサイン」かもしれません。

2. 仕事でよくある「ズレ」の具体例

ケース1 いつも同じタイミングでビジネスが崩れる

ある起業家は、事業が軌道に乗りかけるたびに、家族の病気やトラブルが重なり、拡大を止められてしまっていました。

家系をたどってみると、「稼ぐこと=家族が壊れる」という記憶が代々続いていたことが発覚。

ご先祖が経験した「戦後の倒産」や「事業による家庭崩壊」の記憶が、潜在的に「これ以上稼ぐと危険」と無意識にブレーキをかけていたのです。→ この場合、ご先祖のレイヤー(家系の記憶)を癒すことが鍵になります。

ケース2 「タイミングを逃す」のが続く

別の女性経営者は、何度も「うまくいきそうな話」が来るものの、あと一歩で逃してしまうという現象に悩まされていました。

話を聞いていくと、直感では「今だ」と感じているにもかかわらず、過去の失敗体験や“失う恐れ”が決断を鈍らせていたのです。

このようなケースでは、守護霊はサインを送っているにもかかわらず、本人の「受信感度」が整っていないため、現実が動きません。→ この場合、守護霊のレイヤー(直感の導き)に耳を澄ませる力を取り戻すことが必要です。

3. 人間関係に表れる「家系の影響」

家族・パートナーシップ・職場の人間関係も、見えないレイヤーの影響を色濃く受けます。

たとえば

・父親との確執があると、上司と対立しやすい
・母親の感情を抑えてきた人は、恋人の感情を優先しすぎる
・祖父母の離婚歴があると、自分も無意識に同じ選択を繰り返す

こうした「無意識のパターン」が現れるのは、ご先祖が果たせなかったテーマを、子孫が背負う構造があるからです。これは罰ではなく、「この流れに気づいて、変えていいよ」というサインとも言えます。

4. 「整った人」に起こる変化とは?

見えないレイヤーが整ってくると、人生は明らかに変わってきます。

・過去にこだわらなくなり、前に進める
・必要な出会いが自然に訪れる
・他人軸ではなく、自分軸で選択できるようになる
・理由のない安心感が、内側に育ってくる

たとえば、毎朝祈るようになってから仕事の調子が良くなったり、祖父母の写真を飾りはじめてから家庭の空気が穏やかになったという声も多くあります。

5. ビジネスは「霊性」と「現実性」の両輪で走る

スピリチュアルなことを現実と切り離して考える人は多いですが、本当に成功する人たちは、「目に見えない領域」にも意識を向けています。

・グラウンディング(地に足をつける)=ご先祖の土台
・インスピレーション(創造の源)=守護霊の導き

この2つのレイヤーが整うことで、人は初めて「現実」と「見えない力」の両方を使いこなせるようになります。

「見えないところが整うと、見える世界が変わる」これはただのスピリチュアルな理想論ではなく、現実的な成果にも直結する「しくみ」なのです。

自己成長のための「2つのレイヤー」との付き合い方

「守護霊とご先祖」このふたつのレイヤーは、私たちの内面と外側の現実を静かに支えてくれています。

けれど、彼らは「自動で整ってくれる」わけではありません。本当にその力を受け取り、人生に活かしていくためには、意識的に向き合い、整えるプロセスが必要です。

これは、私たちDESTINYが大切にしている考え方であり、私たちが日々伝えている「ご先祖セラピー」の「受け継がれた命に感謝し、そして自らの意思で未来をひらく」という姿勢にも重なります。

DESTINY観察のもと「ご先祖セラピー」の視点から、守護霊とご先祖との具体的な付き合い方を紹介していきます。

1. 守護霊との関係を育てる3つの習慣

守護霊の声を受け取るには、「感度」を上げることが最優先です。彼らは、押しつけたり、無理やり動かしたりはしません。代わりに、風のようなささやきをヒントとして送ってくれます。

【習慣1】静けさの中で「感じる時間」をもつ
朝の10分間でもかまいません。スマホを置き、目を閉じ、呼吸を感じるだけで、「内側の声」が戻ってきます。
【習慣2】直感メモをつける
ピンときた言葉、夢の内容、ふと思ったことを記録しておくと、あとで意外なつながりに気づくことがあります。

【習慣3】「問いかけてみる」勇気をもつ
決断に迷うとき、「どちらが本質的だろう?」「今の私に必要な経験は?」と自分に問いかける。その瞬間、守護霊との「響き合い」が自然に始まっていきます。

2. ご先祖との関係を整える「3つの柱」

ご先祖のサポートは、「感謝」と「敬意」によって目覚めていきます。けれど、ご先祖セラピーでは、単なる「お墓参り」だけを勧めることはしません。

大切なのは、命の背景を深く理解し、魂の重荷をそっとほどくこと。そのために、ご先祖セラピーでは「3つの柱」を提案しています。

産土旅(うぶすなたび)

あなたの「産土(うぶすな)」生まれた土地、魂が降りた場所を訪ねる小さな旅です。
実際に土地を訪れることが難しい場合は、地図を見たり、歴史を調べたりするだけで、「命のはじまり」をたどることから始めてみてください。

産土を感じることで、自分の命の根っこに、優しく触れることができるのです。

ジェノグラム作成

「家系図」とは少し違います。ジェノグラムとは、家族の構成だけでなく、感情のつながりやパターンを描き出すワーク。誰と誰が仲良かったか、どんな出来事があったか、感情の流れを図式化していきます。

これを通して、代々受け継がれた「見えない家系のテーマ」が浮かび上がってきます。

21日詣り

自分が現在住んでいる場所の氏神様に21日間お詣りをする。静かに祈りを重ねるワークです。

この「21日」という期間には、意味があります。人の意識は21日間続けると、無意識のパターンに働きかけられると言われています。

つまり、家系に刻まれた古い感情の記憶を、静かにほどき、癒し、許可していくための時間。

ご先祖セラピーにおいては、この21日間を通して、「謝罪」と「許可・解放」というふたつの祈りを深めていきます。

では、21日詣りで、何を祈るのでしょう?

必要なのは、たったふたつの祈りです。

【1】謝罪の祈り

「知らずに傷つけたことをお詫びします。」

「受け取れなかった愛を、すれ違った想いを、許してください。」

自分自身、そして家系全体に対して、「知らなかった」「できなかった」ことに対して、静かに謝るのです。これは個人の罪悪感ではなく、「無意識に続いてしまった流れ」の謝罪です。

【2】許可と解放の祈り

「私は、いま、自由になります。」

「過去に縛られることなく、新しい流れを歩みます。」

すべての過去に「もう大丈夫」と告げ、自分自身に、新しい人生を許可する。これが、21日詣りの本当の目的です。

小さなポイント・祈るときの心がまえ

・「感謝しなきゃ」と思わなくていい。
・「申し訳なかった」と素直に謝るだけでいい。
・「私は新しい道を歩んでいい」と、許してあげるだけでいい。

21日間、同じ言葉を繰り返してもいいし、その日の心に浮かんだ言葉をそっと祈ってもかまいません。ご先祖セラピーの21日詣りは、「正しさ」を求めるものではありません。過去を縛らず、未来を開くための、小さな解放の祈りです。

3. 整える順番は、「ご先祖」→「守護霊」がベスト

なぜなら、ご先祖の影響は感情や行動パターンに現れやすく、そこが整っていないと、守護霊からのメッセージもブレてしまうからです。

・家系の思いグセが癒されると、直感が冴えるようになる
・家族との関係性が整理されると、本来の選択が見えてくる
・感情の詰まりが流れると、「進みたい道」が自然に浮かんでくる

ご先祖セラピーでは、これを「命の記憶を癒すと、未来が動き出す」と定義します。

まずは、自分がどこから来たのかを知ること。そこから、どこへ向かうのかが、自然と見えてくるのです。

4. 守られる人から「守る力」を持つ人へ

本当の意味で守護霊やご先祖とつながるというのは、ただ「守ってもらう」存在になることではありません。むしろその逆です。

・自分が自分を大切にする
・自分が他者との関係を整える
・自分が未来の世代に何を残すかを考える
ご先祖セラピーでは、これを「命の循環を自分の手で回し始める」と定義しています。あなた自身が、自分の人生を愛おしみ、整え、未来へとつないでいくとき、守護霊も、ご先祖も、本当の意味で力を貸してくれるようになります。

「見えない力」は、あなたの中に目覚める「生きる力」を信じています。だからこそ、あなた自身が「受け取る器」となり、それを次の誰かへと渡していく存在になっていく。

それが、ご先祖セラピーが伝えたい、「命を整え、未来をひらく」という生き方なのです。

魂と血の両方を整える人が、時代を超えて受け取るもの

私たちはいつも、「目の前にあること」に追われがちです。仕事、人間関係、家族、お金、将来の不安...それはとてもリアルで、否応なく心を動かします。けれど、ふと立ち止まって振り返ると、そこには目に見えないけれど、確かに「自分を支えてくれている何か」があることに気づきます。

守護霊とご先祖」2つの見えないレイヤー

このお手紙でお伝えしてきたように、私たちには、2つの「見えないサポート」が存在しています。

[守護霊]魂の旅を見守り、進む道をそっと照らしてくれる存在
[ご先祖]命のバトンを渡し、根っこの部分で支えてくれる存在

どちらも、日常の中では意識されることは少ないかもしれません。けれど、決して「自分ひとりでここまで来た」わけではないと、どこかで私たちは知っているのです。

「つながっている」という安心感が、未来を変える

見えない存在とつながることは、特別な才能や霊能力を持っている人だけのものではありません。

それは、「今日をちゃんと生きようと思うとき」であったり、「自分を大切にしようと思った瞬間」かもしれませんし、「過去を許し、今を受け入れようとするとき」かもしれません。

そうした「ごく普通の心の選択」の中にこそ、守護霊やご先祖の声が届きやすくなるタイミングがあります。大切なのは、「自分の意識」をどこに置くか。

「私は独りじゃない」「今ここに、生かされている」そんな感覚が、自分の中に育ってくるとき、未来の選択も変わっていきます。

自分の人生を、自分のものにするということ

ご先祖から受け継いだ命、習慣、感情のクセ。守護霊から受け取っている導き、気づき、ヒント。それらを「外からの力」として見るのではなく、自分の中にある「内なる叡智」として統合するとき、人生の舵は、確かな手応えをもって、あなたの手に渡されます。

「受け継いだものを、終わらせていい」「引き継いだものを、次の形に変えていい」「一度手放したものを、また拾い直してもいい」そうやって、私たちは「命の継承者」であると同時に、「未来の創造者」でもあるのです。

そして、あなたも誰かの「守り手」になる

あなたが自分を整え、見えない存在たちとつながりながら生きていくことで、あなた自身が、次の誰かにとっての「安心」や「支え」になっていきます。子どもや後輩、部下、家族。まだ出会っていない未来の人たち、あるいは、これから生まれてくる魂たち。

「守られてきた」という実感は、「守ってあげたい」という願いに変わり、それはあなたを通じて、静かに次の時代へと手渡されていきます。

つながることは、解放されること。癒すことは、ひらいていくこと。そして整えることは、自由になること。目に見えないものと、目に見える人生を、どちらも大切に生きていくとき、「この人生で本当にやりたかったこと」が見えてきます。

あなたがこれから出会う選択が、あなたの中の誰か。そして、あなたを見守っている存在たちと「手を取り合う」選択でありますように。

編集後記

私自身、スピリチュアルな学びに救われたこともあれば、違和感を覚えたり、迷ったり、ときには傷ついたこともありました。だからこそ、「もっと静かに、もっと自然に」命の流れとつながる方法を、丁寧に言葉にしてみたかったのかもしれません。

特別な力を手に入れるためじゃない。
誰かより先に進むためでもない。

ただ、自分の命の重なりを感じること。
目には見えないけれど、たしかにそばにある力を、静かに思い出すこと。

それだけで、人生の景色は、少しずつ変わっていく。そんな小さな確信を、この場所からそっと届けられたなら、うれしいです。

あなたの歩く道に、やさしい追い風が吹きますように。

それでは、また次のお手紙でお会いしましょう。

あなたとあなたの大切な人の人生が愛で満ち溢れるものであり続けますようにとの願いを込めてDESTINYからのお手紙をお届けさせていただいています。

「このテーマについて知りたい」
「こんなサービスがあったらいいな」
「今、こんなことで悩んでいます」

あなたの声をぜひ聴かせていただけませんか?

https://docs.google.com/forms/d/1cmI3soV5IdmhqFvLVkQw0pNYEtJqS07syR2NuVXk0xk/edit

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です